皆さん「保険」にはいくらのお金を使ってますか?
日本人は世界的に見ても保険が大好きな民族であり、生命保険料を例にとると一世帯あたりに支払う保険料は平均で年間38.5万円(生命保険文化センター調べ・H27年度)であり、これを就労している40年間にわたって支払い続けると1,540万円と、郊外に小さな一軒家を買える計算になります。
生命保険以外にも、世の中には自動車保険や医療保険、ケガの保険、家電の保険のようなものまで存在するので、私たちが生涯に負担する保険料はかなりのものになります。
私たちは常に心の中に「不安」を持っており、 保険会社はあの手この手でこの「不安」につけこんでくるので、注意しなければなりません。
さて、本当に加入しなければならない保険をどうやって選べば良いのでしょうか?
この問いに対する答えは至ってシンプルです。
それは、「自身の貯蓄では絶対に支払う事のできないリスクに対する保険」であるか否かです。
そもそも「保険」というのは、個人では負担することのできないリスクについて、皆でお金を出しあって積み立てておいて、運悪くリスクにあたった人に支払うという、いわば「相互扶助」のものであって、家電の故障や携行品損害など、リスクに遭遇した際に個人でも賄うことの出来る少額ものに対して掛けられるべきものではありません。
保険会社というものは営利企業ですから(しかもかなりの高収益業界)、自社の利益にならない保険商品は開発しません。つまり、私たちが保険に加入していることによって得られる保険金の期待値は必ず支払った保険料に対してマイナスであって、加入者全体でみると絶対にプラスにはなりません(そんな保険商品を作れば保険会社がつぶれてしまいます)。
つまり、私たちが保険商品に期待するべきことは、リスクに遭遇した時に莫大な債務によって人生が破滅することを防ぐことにあります。
そうした観点で見ると必要な保険はかなり限られてきます。
まず必要なのは、「自動車保険」です。
自動車は一般の人が扱うもののなかで、最も殺傷能力の高い道具であり、この日本で人ひとりを殺してしまうと下手をすると億単位での賠償責任を負うことになりますから、加害者が一般的なサラリーマンであれば簡単に人生は破滅してしまいます。「物損」であっても、ベンツのSクラスなどの高級車に当ててしまったら、簡単に賠償できる人はとても少ないでしょう。車やバイクを所有している人は、自動車保険への加入はまず必須です。
次に必要なのは、「個人賠償保険」です。
自動車以外でも、自転車事故やゴルフなどでも人を死なせてしまったり、一生後遺障害を残してしまうリスクは身の回りに多数存在しています。そういった意味でも、個人賠償保険にも入っておいた方が良いでしょう。
賃貸に住んでいる方は「火災保険」にも入っておいた方が良いでしょう。
日本の法律では、自分の過失で火事になり、他人の家まで燃えてしまっても、他人の家の分まで賠償する必要はありませんが、逆に他人の過失で自分の家が火事になることもあり、そういった場合でも大家への賠償責任は免れません。下手をすると数千万円の出費となるため、住居が賃貸の方は基本的に必須の契約です。
(賃貸の場合、多くは契約時に加入を義務付けられますが)
その次ぐらいに来るのが「生命保険」でしょうか。
しかしこれも、小さい子供がいる場合に、掛け捨ての生命保険に入るぐらいで全く問題ありません。
夫婦だけの場合、仮に夫が死んでも、妻は実家に帰ってパートなどで働くこともできますし、年金を支払っていれば遺族年金も支払われるので、残された妻が生活できなくなるということはありません。もし入られるのであれば、1~2000万円程度を掛け捨ての保険で入られると良いでしょう。生命保険については、被保険者が死亡したら支払われるという至ってシンプルな商品なので、ネット生保の中で最安のもので十分です(ラ〇フネット生命やネ〇スティア生命など・・・)。単身者については、親を扶養しているケースなど特殊な場合を除き、まったく加入不要です。
上記4商品が一般的なサラリーマンが必要な「入るべき保険」です。
私は「自動車保険(自動車1台、バイク2台)」「個人賠償保険」「火災保険」「生命保険(掛け捨て1,000万円)」のすべてに入ってますが、35歳で負担は月8,000円未満です。
(日本人の平均保険料支出は、生命保険だけで月3.2万円です)
一般的なサラリーマンの方々はこれ以外の保険は全くといって必要ありません。
生命保険レディのすすめる保険によくある「医療保険」ですが、私たちは既に手厚い「健康保険」に加入をしており、医療費で破滅することはまずありません。がんなどになって多額の医療費が必要となった場合でも、高額療養費制度を使えば、一般的なサラリーマン(標準報酬月額~50万円)であれば月々の上限負担額は8万円程度に抑えられます。「それでも長期入院になった場合が心配」などと思われる方も多いですが、日本における平均入院期間は医療技術の進歩により年々短期化傾向にあり、現時点でだいたい1か月ですが今後も更に短期化していくでしょう。
つまり一般的な医療保険における入院保障は日額5,000円ですから、入院するようなことになっても貰える保険金は5,000円×30日=150,000程度です。それぐらいの金額であれば、保険料を毎月掛け捨てていくよりも、貯蓄されておいた方が遥かに有意義ではないでしょうか?
他にも、家電やパソコンを買ったときに勧められる保険やiphoneの保険など笑止千万です。
全く入る必要はありません。壊れたら修理代を払って直すか買い換えましょう。
そして、保険商品は日々内容が変わっていきますから、定期的(年1回程度)に見直しを行い、なるべく不要な出費を抑えるようにしましょう。不要な出費を抑え貯蓄しておくことが、最大の「保険」でもあります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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