アスペルガーの皆さんにおすすめの書籍をご紹介するコーナーです。
本日ご紹介させて頂きたいのはこの一冊です。
「アドラー心理学」を世に再び知らしめた一冊で、2014年ベストセラーランキング1位を獲得しています。
ちなみに書籍の帯には「悩みが消える!」「人生が変わる!」と書かれており、この本が爆発的にヒットするということは、アスペルガーならずとも現代社会は悩みに満ちていることを示しています。
この書籍がアスペルガーにおススメの理由としては、私を含めアスペルガーの皆さんは生来の認知の歪みを抱えており、何事が起きてもとかくネガティブに捉えて絶望してしまう傾向がありますが、この本は「正しい物事の見方」を教えてくれるからです。
この本で紹介されている「アドラー心理学」は、定型発達者も含めた一般的な物の見方を180度変えてくれるアプローチです。
その中の特長的なものを一つご紹介させていただくと、「目的論」というものが挙げられます。
一般的に人は「原因」があって「結果」があると理解しています。
つまり「生まれつきアスペルガー症候群」なので、「人と付き合うのが苦手」といった感じですね。
アドラー心理学によると、これは逆で人にはまず「目的」があって、「原因」は後付けで人が決定するものであるという立場をとります。
先ほどの例をアドラー心理学的に言い直すと、「人と付き合いたくない」という目的があって、自分はアスペルガー症候群だと「決定」しているという考え方になります。
これはかなりの暴論のように聞こえますが、 私は不思議と腑に落ちてしまいました。
私は、確かに自分の殻に閉じこもるのが好きで、 その理由を「自分はアスペルガー」というレッテル貼りをすることによって安心している部分があるのです。
私は社会人になってから対人関係がとても億劫になり、常に悩んでいましたが、医師より「アスペルガー症候群」というレッテルを貼って頂いたことによってとても安心してしまい、「自分はアスペルガーなので、対人関係を避けて当然なんだ!」と、より自信をもって「引きこもる」ようになってしまいました(笑)。
学生時代は、人と交わることをむしろ大好きな方で、どちらかというと一人でいるのが嫌いな方でした。
その時は、「人と交わりたくない」という目的が無かったので、自身がアスペルガーであるというレッテルを必要としていなかったのです。
読んだ当時、無意識的にこの事実を自覚していたのか、読んだ瞬間目から鱗が落ちた気分でした。
私は、アスペルガーであることを理由にして対人関係を避けているのは単に自分に言い訳をしているだけではないか?と考えました。
アドラーの言葉を引用すると、「大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うか」となります。私は、アスペルガーという偏った能力であっても、工夫次第で幸せに生きていくことができるのではないか、とも考え始めたのは、この本を読んでからでした。
その他にも「すべての悩みは対人関係の悩みである」「直面する人生のタスクをどう乗り越えるか」といった、アスペルガーにとって(もちろん一般の健常者にとっても)生きるための指針が凝縮されています。
この書籍については、一回ではなかなか語りつくせないので、また別途ご紹介させて頂きたいと思いますが、アスペルガーの皆さんがまず読んでいただきたい一冊です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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