アスペルガーの皆さん、会話を楽しめていますか?
一般的に発達障害の方は会話を楽しめない傾向にあるようです。
定型発達者の人たちは、他人と繋がることを好み、他人とのとりとめのない会話を続けることができますね。
管理人含め、アスペルガーの人にとって会話とは「何かの結論を出すもの」「知識を伝達するもの」で意味のあるものでないといけないと考えがちです。管理人も、妻からの仕事での愚痴や問いかけに対して、「このようにしたら良い」「こうするべきだ」といった決めつけや結論で返してしまって不機嫌にしてしまいがちです(汗)
しかしながら、定型発達者においては、会話とは「バレーボールのラリー」のようなものであると言えます。よく会話は「キャッチボール」に例えられることが多いですが、管理人は「バレーボールのラリー」の方がイメージに近いと考えています。友達が集まって遊びでバレーボールのラリーを楽しむとすると、「ボールを落とさない」ことが長時間ラリーを楽しむための大原則となります。特に女性に関しては結論を求めて会話を切り出しているだけではなく、「なんとなく自分の話を聞いてほしい」だけである場合がほとんどで、定型発達者に関しては男性についても女性ほどではないにしても、似たようなものです。
アスペルガーの人は、定型発達者の問いに対してすぐに結論を言ってしまって座を白けさせてしまうことが多々あるようです。例えば、車を買おうと悩んでいる友人に「AとBの車で悩んでいるんだけどどうかな?」と聞かれたとして、アスペルガーの人はすぐに「燃費やカタログスペックでみてAしかあり得ない」などと言って会話を終わらせてしまう傾向にあります。
それが、定型発達者の人であれば、「へえ、車買い換えるんだ。うらやましいなぁ。」とか、「今って何の車に乗っているの?」「休日は車に乗ってどんなところに行くの?」など様々な切り口で会話をふくらませて次の人の発言につなげるようにします。
また、「車を買おうと思っている」友人も、皆の集まりの場で問いかけて結論を求めているわけではありません(もちろんそういう場合もありますが)。車の話は、バレーで言うところの最初のトスであって、車の話で始まって最後はカメラの話になってしまっても一向に構わないと考えている定型発達者が大半です。要するに、他人と「繋がる」ことが重要なのであって、あくまで会話の話材は手段であることが多いのです(特に職場における雑談などはそうです)。
よって、定型発達者から何か問いかけられても「正しい答えは?」「正しい知識は?」などと頭でっかちに考える必要は一切ありません。重要なのは、その問いかけという「ボール」を落とさずに、どのように打ち返すか?隣の人にボールを回すか?が重要なのであります。なるべく長期的にボールが落ちないように、ふんわりとボールを打って上にあげることを心がけましょう。きっと定型発達者であれば、あなたが上げたボールを再び上げて次の人が打ちやすいように続けてくれるはずです。
もちろん上記は、職場における雑談など非定型コミュニケーションを主体とした話になります。
仕事の話では、結論ファーストで次に理由を簡潔にロジカルに述べるといった対応が求められるので注意してください。
あと、定型発達者に雑談を持ちかける際に注意した方が良いのが、「オープンクエスチョン」を心がけるということです。「オープンクエスチョン」は「最近どう?」のような相手がいかようにでも答えを考えることができる質問方法で、対する「クローズドクエスチョン」は「最近忙しい?暇?」といった二者択一を迫る質問方法です。「オープンクエスチョン」には、自由に答えられるため、会話がふくらみやすいというメリットがありますが、逆に明確な答えを求めたい場合に向かないというデメリットがあります。逆に「クローズドクエスチョン」は、選択式で答えやすいため相手から明確な答えを引き出すことが出来ますが、逆に話がふくらみにくいというデメリットがあります。
営業などの定型コミュニケーションの場面では、最初は「御社の課題は?」といったオープンクエスチョンで初めて、なかなか質問に答えてくれないお客様にクローズドクエスチョンで切り込むといった組み合わせは有効ですが、雑談のような非定型コミュニケーションにおいては、あくまでオープンクエスチョンで話をふくらませ続けてなるべく長持ちさせるのが有効です。
「定型発達者の会話がうまくいかない」などと悩まれた際は、ぜひ上記のルールを思い返してみてください。

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