皆さん、会社生活で最も辛い仕事ってどのようなお仕事でしょうか?
定型発達の人にとって、辛い仕事の代表は「退屈なルーチン業務」ではないでしょうか?
アスペルガーの私にとって、ある程度パターン化されたルーチン業務はどれだけ多くても辛く感じることはそれほどありません。
最も辛いのは、パターン化できない仕事です。
今日、会社で以下のような問題に直面しました。
9月末というと上半期が終わる時期なので、私の会社では上半期の取り組みについての振り返りと下期の計画を報告する「事業計画レビュー」の時期なのです。こういった時期に、いわゆる振り返りと取り組みをPRしやすいのは、数値目標を持っている部署です。
例えば、営業系の職場のレビュー資料では、上期の販売目標に対する達成度合いと、下期の不足分も含め年間の販売目標を達成する取り組みを報告するので、とても説明しやすく、汗かき度合いも見えやすい(達成できるかどうかは別として努力は見せやすい)のですが、私の職場はどちらかというと社内制度を扱う部署なので、分かりやすい成果や取り組みをとてもPRしづらいのです。
社内制度はおいそれと変えられるものではないので、その年に起きた事案の状況などを踏まえて毎年微修正を繰り返していくのですが、毎回変わり映えしないと上から「遊んでるの?」と言われます(言葉に出しては言われませんが)。それ以外の業務として、研修や社内点検などもあるのですが、それらも社内制度が大きく変わらない限り、毎年そうそう内容を変えるものではないので、いわば行事的に毎年ほぼ同じ事をやっているわけです。
それでも、毎年研修の計画、マニュアル等の校正・発注や全国を回って講師などもやっていくので、それなりに業務量としては大変であるのですが、上からは「わかりやすい変化」が求められるので、このようなルーチン業務の苦労は無に等しいわけです。つまり、事業計画レビューにおいては、毎年変化をつけてやっているように上に「見せる」のが、大きなミッションになるわけですが、この「実は大して内容が変わっていないが、変わっているように見せる」というのが正直者のアスペルガーにとって、とても鬼門の仕事だったりするわけです。
私は今日レビュー資料の素案を作って上司に説明をしたのですが、予期していた通り、ボコボコにされました。
前回のレビュー会議の際は、余計なことは書かないように最小限のことを書いて出したのですが、その時は上司からは「やる気あるの?」と激怒されたこともふまえ、今回は思いつく限り色々考えて書いてとりあえずやる気を出してみたのですが、書いたこと一つ一つについて厳しい突っ込みが入り、最終的に「上が見る資料なので、最小限の言葉でもっと簡潔にまとめるように」とのお達しがありました。
とはいっても、どのようにすれば最小限の言葉で、伝えたいことが伝わる資料を作ることができるのか、私には皆目見当がつかなったりします。(そもそも、何を伝えれば良いのかが分からないですし、資料を見て他人がどのように感じるのかも推測できないのです)
私は、会社生活の中ではなるべく仕事をパターン化することで、乗り切ってきましたが、会社生活においてはパターン化で乗り切れない問題はつきものであり、そうした問題の代表格がこの「上への見せ方」であるわけです。
なぜパターン化が困難かというと、「上の人の心象を良くするためにやる気を見せる」「かといって余計なことを言って宿題を背負わないようにする」という二律背反の課題に対して、最小限の言葉で答える必要があるからです。
アスペにとって解決不能のこの大問題に久々に直面したとき、絶望して、今日は思わず「死にたく」なってしまいました。(アスペルガーの人は感情の振れ幅が大きく、絶望するときはすぐ希死念慮に繋がってしまうことが大きく危険だと改めて感じました)
こういった問題についても今後何らかパターン化による解決策を模索していきたいと考えている今日この頃です。
とりあえず、明日をどうやって乗り切ろうかというのが目下の私の課題ではあります。。
共感してくれるアスペルガーの方が一人でもいてくれたらとても嬉しいです。
読んでくれてありがとうございました。

コメント
私も、社内制度・教育を担当しております!
しかも、管理職試験を受けようとして、妻が紹介してくれてこちらにたどり着いたのですが、境遇がすごく似てますね(大企業で、企画、営業、経験して今の部署にいることも)!
どの記事も、共感することばかりで、まるで自分のことのようです。
「余計な宿題もらわない」「主張を簡潔明瞭に説明する」をはじめ、二律背反する要求を突きつけられてる気がして、毎日苦しんでます。
しかも、なんとかひねり出した内容に激怒されたりなんかすると・・・ホントに「俺はやっぱり世の中に迷惑かけてしまうんだな」と絶望して死にたくなりますよね。お気持ちお察しします。
そんなな中でも、定型の中で如何に成果を出せるか、を模索している管理人様は素晴らしいです!
管理人様を応援してますし、これからも参考にさせていただきます!
>>1
境遇が非常に似ておられるという事で非常にうれしいです。
やはり自分と似た人間が大組織の中にもいると思えるだけでも勇気が湧いてきますね。(カミングアウトする方も少ないのでアスペルガーは常に孤独ですよね・・・)
「二律背反する要求」にお悩みとのことですが、管理人も良く職場で経験します。
(部長と課長に真逆のことを指示されるとか汗)
管理人はそうした場合、「①どちらの選択肢が社会のためになるか?」「②自分はどうしたいのか?」を考え、なるべく両立、最低限どちらかに近い選択肢を選ぶようにしています。(というか①と②がイコールになるのが会社員としては理想ですね)
アスペルガーであっても少しでも世の中や会社のためになりたいので、大幅な業務改革などは土台自分にはムリでも、現場のムダな報告書が月に一つでも削減されるとか、千円でも売上アップになるとか、会社や社会が少しでも発展する方向にできるよう心がけています。
勿論自分が出した答えで上司から激怒されたり呆れられたりすることはしょっちゅうですが、トライ&エラーによりいつかは答えにたどりつけると信じて仕事しております。怒られて絶望することも多々ありますが、怒られているうちが華だともいいますし、職場で怒られている人って意外とみんなの癒しになっているんじゃないかとかし最近は勝手に思うようにしています(笑)
またご意見など教えて頂けるととても嬉しいです。